【70日目】具体的な理由を添えて反対する
ビジネスでは、「なんとなく」は通用しない
「なんとなく、パッとしないんだよね」
「なんとなく、イメージと違うんだよね」
ダメ出しの際にしばしば出てくる言葉です。
たぶん、言っている人としては、本当に「なんとなく」なのだと思います。
自分でも分からないのです。
でも、これでは会議など議論の場を台無しにしてしまい、「なんとなく」と言う人は建設的ではないと思われてしまいます。
「何が」「どう」違うのかを見出すには、訓練をするしかありません。
日頃から、考える癖をつけていきましょう。
時間が経ってからの反対意見には大案を出す
議論の最中ではなく、議論しあったことを持ち帰り、それぞれが賛成、反対などの意見を出すと言う場合でも、もちろん、理由を添えて回答することが大切です。
加えて反対意見を出す場合は、大案を一緒に出すのがいいでしょう。
なぜなら、比較検討するものがあった方が、その後の議論がしやすく、皆が前向きになれるからです。
ビジネスとは、イメージを具体化していくものです。
議論を具体的な方向へと導ける人は、周りから一目置かれる存在であるはずです。
まとめ
「なんとなく」と「なんか」はNGワード。
「なんとなく」だけでなく、「なんか」も多用するのは危険なワード。
その物事について、どこか他人事という気持ちの表れだから。
真剣に考える姿勢を見せましょう。
反対する時は、最も具体性を問われる瞬間だと考えよう。
【69日目】自分の答えを用意して相談に行く
「相談=ジャッジを仰ぐこと」と考えよう
相談というシーンは1対1で行われることが多く、逃げ場のない状況です。
そのため、相談上手な人と相談下手な人との差が、相談を受ける側に明確な印象として残ってしまいます。
相談上手な人は、必ず自分の答えを用意しています。
まず状況(事実)を伝え、その上で「私はこう考えます」と自分の考え(答え)を述べ、ジャッジを仰ぐ。
この時、上司は、答えが正しいことを評価するわけではありません。
たとえ間違っていたとしても、どれだけ深く考えているかを見ています。
誰に相談するかもよく考えて
相談を受ける側が持つストレスの一つに、「この相談の相手は私じゃないだろう」というものがあります。
つまり相談は、相手の選び方も重要なのです。
しかし、相談する側からは「誰にこの話を持っていくかを判断するのは難しい」という声も多く上がります。
実は、相談に自分の答えを用意することは、この悩みの解決にも役立ちます。
相談とは用意した答えに対してジャッジを仰ぐこと。
用意したその答えをジャッジできるのは、先輩なのか、課長なのか、部長なのか。
こうすると考えやすくなります。
まとめ
空っぽのまま相談に行くのは危険。
自分の考えがなく相手に相談する場合、「正解を教えてください」と言いに行っている、いわば先生に教えを請いにいく生徒のようです。
ビジネスでは、あなたがそこにいる価値が問われます。
間違っていたとしても、答えがある相談の方が価値を感じるのです。
【68日目】約束+αのアウトプットをする
評価とは、期待を超えたものに与えられる
「この仕事、いつまでにできる?」と聞かれ、「2日かな」と思ったらあなたはどう答えるでしょうか。
「2日で仕上げられます」と言い、約束通り2日で仕上げたのでは、大した評価は得られません。
では、「3日間、時間をください」と言って、2日間で提出したらどうでしょう。
印象は「よくやったな」となります。
つまり、プラスαの評価がついてくるのです。
しかも、余裕を持って約束しておけば、たとえ間にハプニングが起こっても、約束を守れなくなる危険性も低くなります。
時間だけでなく、質にもプラスαを追及して
期待を超えるパフォーマンスが評価を生むということは、時間的なものだけでなく、仕事の質にも当てはまります。
「このデータを整理して」という依頼に対して、ただデータを整理して提出するのは当たり前。
多少、キレイにグラフ化されていたとしても、上司はそんなに感動したりしません。
それに対し、提出物に「データ3は他に比べて収集時期が古いようです」「データ4だけサンプル数がとても少ないようです」など、気づいたことを書き添えておけば、上司はとても助かるでしょう。
まとめ
+αを生み出すテクニックが必要。
自分で「このくらいかかるな」と考えた時間より、長めに見積もって締切を設定しましょう。
そして「思ったより早くできました」と言って提出するのです。
もらった日数より早く仕上げられれば、相手からの評価も上がります。
他人からの期待は、自分でコントロールすることができる。
【67日目】提案は三つ用意する
松・竹・梅の提示で結論も早くなる
上司や取引先に提案を出す際、1案だけ出すと、相手は「もう少し考えてみよう」となりがち。
2案では「うーん、他にないの?」と思います。
ならば、3案。
判断を保留されることも、出し直しを迫れれることもグッと少なくなります。
ただし、この3案は、それぞれに役割の違うものでなければなりません。
①最も大きな成果が期待できるけれどリスクもあるハイリスク・ハイリターン型の松
②リスクも期待できる成果も中程度の竹
③最も手堅いけれど成果も限定的な梅
以上3パターンを用意しましょう。
3案考えることで広い視野を持てるようになる
仕事において、「どうしてもこれをやりたい」「絶対やり遂げるぞ」という熱意も必要ですが、ある程度、仕事ができるようになると、仕事の全体像を客観的にとらえる力も必要になってきます。
実は、提案をまとめる際に役割の異なる3案を考えることは、この力を鍛えることにもつながります。
たとえば、自分の考えた案が持つリスクを考える時、リスクはコスト、人、時間など多くの要素があるので、そのプランを様々な角度から検証しなければなりません。
実践的なトレーニングになります。
まとめ
三つあれば、満足いく選択ができる。
3つという数字は不思議な力を持っていて、多くあるようにも見えるし、区切りがとてもいいようにも見えます。
3案あることで、受け取る側に「よく考えてきてくれたな・・」と感じさせ、スムーズな決断を促すことができます。
多くの場合、真ん中の案が魅力的に見える。
一番通したい案は、竹に設定しよう。
【66日目】叱責は真摯に受け止める
「おごり」に対する叱責こそありがたいものはない
仕事に慣れ、結果も出せるようになると、人はプライドを持つようになります。
もちろん、それはいいことです。
しかし、それがいきすぎて間違った方向に向かうと、次第に「おごり」が出てきます。
上司はそんな様子をしっかり見ているものです。
そして「おごり」が過ぎると、あなたの鼻は叱責という形で折られます。
その時、真摯に受け止めるか、心を閉ざすか。
そこが問題です。
上司は、あなたの存在そのものを否定しているわけではありません。
心を閉ざした瞬間、あなたの成長は止まります。
短く、深く反省しすぐに切り替える
では、叱られた時はどんな態度を取ればいいのでしょうか。
最も意味がないのは「叱られたこと」に対して翌日もクヨクヨすること。
この時間は100%無駄な時間です。
とはいえ、嫌なことを忘れてしまえという態度もダメです。
そんなことをしたら、あなたは同じ失敗を繰り返すでしょう。
正しい叱られ方とは、まず上司の注意や叱責を丁寧に聞き、短くそして深く反省すること。
そして、パッと切り替えて、叱られて学んだことを実践する。
この態度に評価もついてきます。
まとめ
辛い瞬間だが、最大の学びのチャンス。
誰でも怒られるのは嬉しくありませんが、何か自分に問題があることへのアラームと考えましょう。なぜこのアラームが鳴っているのかを分析して理解をすれば、あとは同じ失敗をしないように行動するだけ。
問題点は解消することができます。
叱責は自分の問題点へのアラーム。
問題点を改善し、評価を上げるチャンスに。
【65日目】相手が望んていることを考える
伝えたいことを言うのでなく、相手の言いたいことを聞く
多くの会社は自社の商品があり、それを売っています。
会社の利益を上げるためには、商品の売上げアップが第一になります。
しかし、この気持ちで仕事をしていると押し売りやお願い営業になり、成果は頭打ちになっていくでしょう。
その打開策は、相手が望んでいるかを知ることです。
商品の魅力など、こちらの伝えたいを一方的に言うのではなく、まずは相手の言いたいことを聞く。
この態度は相手への関心の表れであり、それを嫌がる人はいないでしょう。
話を聞いた後の決め台詞は「だったら、こうしませんか?」
相手の要望をつかむことができたら、次はその要望に応えていく必要があります。
どうしたらその要望に応えられるのか。
そう考えながら相手の話を聞いていれば、その話の後のあなたの第一声は「だったら、こうしませんか?」となるでしょう。
そればもし、あなたが最初から持っていた提案であっても、いきなり切り出すのと、相手の要望を聞いてから切り出すのでは、相手の受け取り方はまったく違います。
親身になってくれている。
こう感じてもらえれば、提案が通る確率がグッと高まります。
まとめ
話し上手より聞き上手になろう。
相手が「この人は本当に私のことを理解してくれたんだな・・・」という気持ちになってくれれば、あなたに対する印象は格段にアップ。
信頼されるようになります。
まず聞くこと。
その望みに応えると、信頼を得ることが良い結果につながります。
【64日目】雑談の時間も大切にする
何気ない会話ほどコミュニケーション力が必要
あなたは昼休みに何をしていますか?
友達とライン、雑誌を読む、寝る・・・。
最近は、そこに居合わせた人と雑談をする人はあまり見かけません。
雑談をしないのは、苦手だから。
「何を話せばいいかわからない」
「馴れ馴れしくしすぎて嫌われたらどうしよう」という気持ちから、一人の世界、あるいは気心が知れた仲間としか話さないようです。
たしかに、よく知らない相手と話をするのは難しいことです。
でも、仕事ではそんな場面はよくあります。
雑談で練習しておいても損はありません。
相手に興味を持てば話はどんどん広がる
雑談を通じて他者との関係を作るのは、ソーシャルスキルという重要なビジネススキルの一つです。
ビジネスを拡大する上で、これは欠かせません。
「何を話せばいいかわからない」なら、「今日は暑いですね」と切り出せばいいし、「馴れ馴れしくしすぎて嫌われたら・・・」と思うなら、敬語で話せばいいのです。
まずは話しかけることが大切。
あとは、相手に興味を持って向き合えば、話は自然に続きます。
「へぇ〜、そうなんですね」と相づちを打つだけでも会話はつながります。
まとめ
会話に無駄なものなどない。
たとえ、その会話で不快な思いをしたとしても、相手を不快にさせる行為が何かを学べたとすれば、有益な機会となります。
人と人との接点に無駄なものなどないと考えましょう。
興味を持って聞いてくれたと相手が感じれば、あなたの印象もアップ。
どんなコミュニケーションも有益な機会。
会話力の向上にもつながる。